第46章 自慢の彼女

『蛍ごめんね？（笑）』


月島「ホンット迷惑。」

『だからごめんってばっ！（笑）』



僕はバスケの決勝戦で靭帯断裂をした彼女をおんぶして階段を登っている。


月島「はあ、ねぇ、降りて重い。むり。」

『あー、うん、ごめん、』

山口「はい、松葉杖！大丈夫？」

『うん！松葉杖初めてだからうまく使えなくて（笑）』

月島「はぁ、」

影山「あ、宮本…」

『ん？なに？』

影山「お前、大丈夫なのか？その足…」

『残念ながら大丈夫じゃないんだよね（笑）』

影山「お、俺がおんぶしてやる！！」

日向「えー！俺がしてあげるっ！」

『え？いいの？！』

影山「日向は身長足りねぇだろ！！ぼけ！」

月島「…。」

『あー、でも、蛍に悪いからいいや、（笑）』

月島「おんぶしてもらえば？じゃ、僕は先に行くね」

『え、ちょっ、蛍っ、、』


影山「なんだ、月島のやつ。ケンカしたのか？」

『してないけど…』

日向「ほら、松葉杖かしてっ！俺が持ってく！影山ぁ、おんぶするんだろっ？」

影山「ほら、乗れっ、」

『んーん！大丈夫！山口くん、いこっ、』

山口「あ、うん！」

ツッキー…。







…






部活






月島「…ﾁｯ」



田中「なんか、月島のやつ、やたらイライラしてんな？」



『蛍…いますか？』


澤村「おお！宮本か！足…やっぱ、ダメだったんだ？」

『おつかれですっ、ダメでした（笑）』

澤村「月島だっけ？ちょっとまっててね！」




月島「…！」


澤村「月島、お客さんだぞ！」


田中「くぅううう、羨ましいっ、！」

西谷「な！なんだ、あの美女は！！」

影山「２年の宮本です。」

西谷「なんで足怪我してんだ？」

田中「あー、ノヤっさん見に行けなかったんだったなっ！」

西谷「ま、まさか！！あれが！女子バスケ部の！！エースかっ！！！！」


澤村「お前らうるさい！騒ぐなっ」





月島「なに。」


『練習中にごめん…大丈夫？』

月島「うん。で？」


『私なんかした？』

月島「は？」

『なんでそんな不機嫌なの』

月島「意味わかんないんだけど。」

『そっか、何もしてないなら良かった。私明日から入院することになったんだ、しばらく会えないから。』