第2章 お久しぶり
「お久しぶりです。おばさん」
神山高志が私の眼の前にいた。
隣の人は、おじさんだと分かった。
高志君、真面目そうだな。
「お!結子ちゃんじゃないか~!背伸びたね!」
この兄妹は、茶目っ気があるな..
『お久しぶりです。え、あ、..ありがとうございます』
「」ピクッ
ねえ、高志君、今、一瞬驚いてなかった?..何でだろ
「久し振りだね。結子ちゃん」
!!う、うそ?!私に話し掛けるなんて!え?!いや..落ち着け。私。此処はちゃんと返さないと..
『あ!..久し振りだね..!高志君..!』
「引っ越し準備手伝うよ~」
「あら!ありがとう~!流石、兄さんね!」
高志君からの返答も貰えず、引っ越しの準備を進めていった。夕方頃、引っ越しの準備も終わり、私の家に集まっていた。
「でね~、私の夫ったら、不倫してたくせに不倫させるお前が悪いっていうのよ~?!本当、信じられないっ!別れて正解よ!」
酒を飲んで酔っている母さんは愚痴愚痴何か言ってる。
「そうだな~。あんな男とは別れて当然!」
おじさんも酒を飲みながらその話に乗っている。
私は、その、高志君の隣でご飯食べてます。..嫌.待てよ。食べてる場合じゃなくない?!明日からクロマティ行くんだからクロマティについて聞かなきゃ..!
『ねぇ..、あの、高志君..』
「何ですか?」
『聴きたい事があるんだけど..、此処じゃあ、母さんがうるさくて聞きづらいと思うから私の部屋に来てもらっていいかな?』
「良いですよ」
『ありがとう』
二階の私の部屋に二人で向かうと高志君を招き入れた
「で、話ってなんだい?結子ちゃん」
『えっとね..、知ってると思うけどクロマティ高校に私が行く事についてなんだけど..』
「勿論、知ってるさ。父さんから聞いたよ」
『!それなら..良かった。あの、クロマティって男子校じゃない..?だから、私、男装して、行くことになったんだけど..』
うわぁ..ついに言っちゃったよ..。恥ずかしい..。よりによって男子に言うなんて..
「えぇ?!それって本当かい?!」
『うん、だから、その男装していく準備は出来たからいいんだけど..、クロマティ高校については詳しくしらないから行っている高志君に聞きたくて..』