第16章 ココロ
立向居くんが泣いている…
私につられて…?
返事をいいたい。
でも…
声が出ない。
立向居くんが私の側から居なくなるのは
…嫌だ。
どんなに酷いことされたとしても…
私の中に居るのは…
笑顔で明るくて素直で正直で
とても頑張り屋さんの
立向居くんだ。
私は立向居くんのこと大好きだし…
でも…
それがどう言う意味の「好き」なのか…
私にはわからない…
どうしたらいい?
たしかに責任は
立向居くんにあるかもしれない…
でもそれだけで
相手を決めていいのか…
……。
(あ。と。で。)
私は立向居くんに
そういい残し、その場から去った…