第27章 劇中劇
「だ、だめ……、やめて……!イっちゃぁあん!」
悠里ちゃんの制止も無視して、俺は悠里ちゃんのナカに、俺の欲を全部ブチ撒ける。
「はぁ……はぁ……。」
悠里ちゃんと俺の荒い呼吸だけが、室内に響く。
何度も俺に挿れられてクタクタになってる悠里ちゃんを揺さぶって、意識を無理矢理にでも繋ぎ留めさせて、俺はまた悠里ちゃんの躰を弄る。悠里ちゃんはもう、声も枯れてて、可哀想なぐらいだ。涙で髪が張り付いてた顔、虚ろな瞳。それでも、俺は構わず悠里ちゃんのナカに俺自身を挿入しては、また悠里ちゃんを揺さぶる。
悠里ちゃんは、苦しそうに咳き込みながら、喘ぎ続ける。
「っ、ん……―――――あぁ……――――!」
俺はまた、我慢できなくなって、俺自身と精を、悠里ちゃんに受け止めさせる。悠里ちゃんが受け止めきれずに零れ落ちた液体は、そのまま悠里ちゃんのアソコから零れ落ちて、ベッドにシミを作るだけ。悠里ちゃんは、躰を震わせながら、痛みと快楽に耐え続ける。俺はまた、イったばかりの悠里ちゃんの敏感な部分を責め立てて――――――
―――――もう、いい加減にしろよ、俺。
俺は、何度こんなレイプ劇を、頭の中で繰り返しているんだろうか。こんなこと考えて、悠里ちゃんに――――――
「できるワケ、ねェじゃん……。」
あーあ……、情けねェな。俺も、『健康な市民』様なら、もっと……いや、そんなこと考えたって、同じことだ。それでも、俺の中で、衝動にも似た感覚は、どんどんと大きくなっていく。それだって、止められない。もう、最近は悠里ちゃんといるだけで、次の瞬間に、俺自身何をするか分からない。もう、これ以上、俺は俺をコントロールできる自信なんてどこにもない。それなら、もう会わなければいいだけの話だけど、そんなの、もう無理。あの温かさに触れてしまったのだ。相手だって、―――――今この瞬間だけなのかもしれないが―――――俺のことを好きだと言って、こんな『犬』の『檻』の中にまで来てくれるのだ。もう、戻れない。戻りたくない。
「悠里ちゃん……。」