第22章 ♡Story４５♡　本当の気持ちを...

「......。」



「太輔達にとって、信じられないって思うかもしれないけど......
麻井先生を、酷く責めないであげて？
だって麻井先生も、私にとっての先生だから......」



「......わかったよ百合、俺もお前の言葉を信じる。
麻井先生、一緒に仕事している時は本当に普通の教師だったからな......」



「ありがとう、太輔......」



「いや、いいんだ......」



「......どうやら、ふたりの関係は大丈夫のようですね(微笑)
では私はここで失礼いたしましょう。
また別の機会に伺わせていただきます。

百合様、ゆっくりとこの場でお過ごしください。」



「っ櫻井先生！今まで、短い間でしたが本当にありがとうございました！
勉強だけじゃなくて、一緒にご飯を食べてくれたりゲームをしてくれたり......
お菓子も、毎日作っていただいて......」



「こちらこそ、ありがとうございます(微笑)
本当に勉強の方はお分かりいただけましたか？」



「はい！本当に、太輔よりわかりやすかったです！」



「......。」
(あの手紙の一部、本当にそうだったのかよ......)←



「できるなら、毎日でも教えてもらいたいものですよ(笑)」



「それはさすがに無理なお願いですね(苦笑)
私の本職は、警視総監ですから。」



「でしたね(苦笑)
でも本当に、今日までお世話になりました！」



百合は翔に向かって深く頭を下げた。



「私も、貴女と過ごす時間は楽しいもでしたよ(微笑)
......潤、この事を本部にも伝えてくれ。そして先程のメディアに関する報道も、
全て中止だ。早く事を進めてくれ。」



「かしこまりました。」



潤と呼ばれた青年は、部屋を出ていった。



「それでは、私はこれで失礼いたします。」



「櫻井さん！今まで、百合のことを見てくれてありがとうございました。」



「いえ、当然のことをしたまでですよ。
では(微笑)」



翔は百合達にお辞儀をし、残った特殊部隊を引き連れ部屋を出ていった。



「......櫻井先生、ほんとうにありがとうございました。」



百合は再び、翔が出て行った扉に向かって頭を下げた。