藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第21章 ♡Story45♡ 婚約披露宴パーティー
_披露宴当日
「......さて、行くか。」
重い足取りで太輔はうちを出た。
「おはようございます、藤ヶ谷先生......」
「おはようございます、横尾先生。」
横尾先生と待ち合わせをしていた俺は早速会場に向かった。
宏光side
「本来ならおめでたいパーティーなのに、全くその気分にはならないわね......」
「あぁ、そうだな。でも暗い顔なんかしてたら、
百合ちゃんに余計な心配かけちゃうだろ?(苦笑)」
「そうね、できるだけ、彼女の前では笑顔でいましょう?」
「うぅ?」
「......お前も、大きくなったら本当に幸せになれる奴と結婚すんだぞ?」
宏光は小夜に抱かれている来海の頭を撫でた。
「う?」
来海は不思議そうに宏光を見上げていた。
「よし、行くか。」
「えぇ......。」
陸side
「お待たせ陸!玲はもう来てたのね。」
「こんな日に寝坊なんてできるわけねぇだろ(苦笑)」
「俺らも今来たとこ、二階堂先輩も一緒だよ。」
「二階堂先輩?」
「よ!我が後輩(笑)」
俺はいつもの2人と二階堂先輩と待ち合わせをして行く事になっていた。
「どうもです(苦笑)
......さて、全員揃ったところで行きますか。」
「......だな。」
俺らの空気は重いまま会場に向かった。
百合にはどういう顔をして会えばいいんだろう......
柊side
「......勇気、だらしねぇ顔してんじゃねぇよ。」
「だって廉さん、百合ちゃんが婚約って......(涙)」
「まさか相手はあの有栖川財閥の方ですよね......なぜ
百合さんはあの人に惹かれたのでしょうか?
僕には、わかりません......」
「だな、俺も全く分からねぇ。あの餓鬼は一体何を考えてんだよ......」
本当になぜこういうことになったのか俺にも全くわからない、
でも必ず、何か裏があるはずだ。
それも確認しないと......
「......廉、そろそろ行こう。
馬淵さん、会場までよろしくお願いします。」
「おう......。」