藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第15章 ♡Story39♡ 亀裂と絶望
「これ以上動くな。」
「っ!」
どうやら俺はコイツに銃口を向けられているらしい......
「黒瀬、早く彼女を中に入れろ。」
「御意、百合様こちらへ。」
「っいy..“モガッ”...んんん!!」
「っ百合ちゃん!」
百合ちゃんは黒瀬という男に口を塞がれ
そのまま車の中に入れられてしまった......
_フッ「銃ひとつ持たないお前には何もできないだろ(嘲笑)」
「ってんめぇ......(睨)」
「いい加減諦めr..「補欠舐めんじゃねぇよ!!」っ!?」
俺はイチかバチかアイツに体当たりを仕掛けてみる......
_ガッ!「っな!」
運良くアイツの足元は崩れた......
「っ百合ちゃんを返せ!!!」
百合ちゃんは気を失い後ろ座席で倒れていた......
「っ......」
(これじゃ助け出すのに困難だ......)
でも俺はここで諦めるわけにはいかねぇんだ......!
ここで立花や美咲さんの努力を無駄にするわけにはいかねぇ......
心配している藤ヶ谷先生の元に帰してあげるんだ!!
「っ!」
俺は百合ちゃんに向かって手を伸ばした瞬間、
「っ百合t..“バンッ!”...ぐっ!!」
突然伸ばした右腕に激痛が走った......
「っ黒瀬!早く車を出せ。」
「......御意。」
どうやら俺は咄嗟にバランスを崩しそのまま銃を発泡したアイツの弾が
俺の上腕を直撃したらしい。
「っく...そ......」
幸い腕だったので身動きは十分に取れる......でも思った以上の痛みに
その場で膝をついてしまった......
「いっ.....っつぅ......」
「っ徹平君!!」
「っ兄さん!!!」
膝をついたのと同時に後ろからふたりの声が聞こえてきた......
「っ......藤ヶ谷先、生...美咲、さん......」
(っ美咲さん......出てこないほうがいいっつったのに......)
俺は意識を朦朧とさせそのまま倒れた......
俺って、情けねぇや......