藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第15章 ♡Story39♡ 亀裂と絶望
「っ百合......」
「太輔......」
「あれ!この子って玉森百合ちゃん!?
何で藤ヶ谷先生のうちにいるの!?」
「......。」
「......。」
(百合......)
百合side
さっきの女の人の声を聞いてまだ戸惑いを隠せない私......
重い足取りのまま部屋に向かった。
そしてドアを開けてみると......
_ガチャッ「......。」
「っ!?」
「っ...太......輔?」
玄関先には太輔、そして太輔と同世代の女性......
「っ百合......」
昨日見た人と同じ......太輔の元同僚さんだという麻井真琴さん......
よく見れば太輔は麻井さんの腕を引いている......
もしかして、私にバレないようこの人を返そうとしてたの?
「太輔......」
私は自然と太輔に怒りを帯びていた......こんな感情、
ハジメテ......
「あれ!この子って玉森百合ちゃん!?
何で藤ヶ谷先生のうちにいるの!?」
この人、私の名前知ってるんだ......
まぁ柊さんと熱愛噂出ちゃった時結構注目浴びちゃったから無理ないか......
でも......なんで私の知らない女の人がココニイルノ?
「......。」
百合はいつのまにか自然とふたりを睨んでいた。
「......。」
太輔side
「太輔......」
百合の表情は明らかに怒りを帯びていた......
「あれ!この子って玉森百合ちゃん!?
何で藤ヶ谷先生のうちにいるの!?」
「......。」
太輔達を睨みつつも悲しそうな視線を送る百合......
「......。」
(百合......)
「......もしかして、藤ヶ谷先生の彼女さんって玉森百合ちゃん?」
「っ......」
「まぁ芸能人と付き合ってるんじゃ、隠したくもなるわけですかぁ......」
「......。」