第11章 ♡Story３５♡　恋愛禁止の理由

「二人に、幸せになってほしいからです。」



「......交際の件を言えば必ずどちらか二人に処分が下る、からか？」



「だってそれしかないでしょ......僕は


彼女がモデルを辞めるのも、


藤ヶ谷さんが教師を辞めるのも......






見るに耐えません。







不幸になって欲しくなかったんです、事務所のルールに振り回されて......」



「涼介......」



「......。」



「社長！なぜ貴方はそのようなルールにこだわるのですか？




恋愛をすれば、仕事に支障をきたすからですか？



所属タレントに自由というのはないんですか？




モデルだろうが芸能人だろうが一人の人間というのに変わりはありません！」







「......そうだな。タレントは商品でもあるが、一人の人間でもある......。」



「っなら！なぜ百合ちゃん達を縛り付けるんですか？
普通の女の子みたいに、恋をしちゃいけないんですかっ？」



声を荒げる涼介。



「僕は嫌です、こんなルール......このひとつのルールで
一人の人間の人生が狂わされるなんて......」



「......。」



「......二人の交際がわかりました。
社長は、二人のどちらかに辞めろと言うのですか？



シオンさんや、小鳥遊さんと同じように......」



「......。」



「社長、俺を......
















































解雇処分にしてください。」