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それでも君がいい。
第2章 記録.2
「竜臣さんってば、そんなことを...ふふ」
「俺もびっくりしたよ」
羨ましいです、切実に。
あんな楽しそうに話す彼女を見ていると、胸の辺りがぎゅぅっと痛む。
どうして七瀬さんなんだろう。
僕だって好きなのに...
「翔馬!紅茶をついでくださらない?」
「分かったよ」
「すまないね」
いい人だから、嫌おうにも嫌えないこの現実。
なんて完璧なのだろうか。
紅茶を注ぎながらそんなことをふと思った。
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