第3章 突き進め!!苦難なお笑いの道へ~
気が付けば5月20日です。昨日は養成所終わりにバイトがありました。そして今日、私は信じられない事実を知ったのですが最初君が大学に通いながらバイトしながら~の養成所通ってることが発覚しました。ちなみにななみさんも私と同じ高卒でした。(同じ仲間がいてよかった)さて、最初君の話ですが今日、養成所に来て急にカミングアウトされてびっくりでした。でも頑張っているとのことで何よりです。最初君の話では通っている大学では毎年”追いコン”というのをやっているそうです。
「追いコンって何??」
と、私が興味津々に聞くと最初君が嬉しそうに語ってくれました。
「追いコンとは”追い出しコンパ”の略で、サークル(クラブ)やゼミ、寮の先輩の卒業を祝って行われるコンパのことなんだ。『追い出す』という響きから、先輩に対する悪意(お礼参り的意識)を伴って行われるコンパというイメージを持たれるんだけどさ、実際には通常の飲み会となんら変わりはない。しいて言えば、先輩の卒業ということから生まれる独特な空気(寂しい・悲しいといったものから無礼講的なものまで)がある程度なんだよね。また、音楽系のサークルでは追いコンを『追い出しコンサート』の略として使っている場合もあるんだよ。」
「なるほどね。」
「僕は養成所を出たらまず大学の追いコンで初舞台を踏みたいわけよ。千花夏ちゃんにはわかんないだろうけどうちの大学って毎年すごいらしいからさ。」
最初君が余りにも嬉しそうなので私も参加してみたくなりました。
「初舞台って・・・私は最初君の大学とは関係ないけど大丈夫なの?」
でも、私なんかお邪魔してもご迷惑よね?
「大丈夫じゃないかな?だってユメマナコさんだって相方のねもよしさんは関係ないけどまるゆかさんの大学でネタ見せした訳でしょう?たぶんいいんじゃないかな?まあ、2人でダメならとことん大学に抗議しますけどね。」
最初君は自信満々に言いました。
「さすが、最初君だね。それで大学では何学科なの?」
「僕は体育学科さ。まるゆかさんもそうだけど。芸人は体を張らないとダメでしょ。女性なら森三中さんとか、男性なら出川さんみたいにならないとね。」
「確かにそうだね。本当に最初君は大学にバイトに養成所にって頑張ってるね。私ずっと応援してるからね。大学もちゃんと卒業してよね。」
「任せといて!!」
私達は今、誓いの言葉を立てました。