第5章 真っ赤なお笑いの秋に!
10月24日です。この日の養成所終わりは最初君のアパートにて打ち合わせがありました。
「おじゃましまーす。」
「入って。」
バタン!
最初君がいつも通りにお茶を入れてくれる。お茶菓子は決まって何故かごませんべいです。
「それで、私の意見だけどこの間作ったラーメンのネタは11月の対抗戦でやろうよ。」
私はテーブルについて最初君に提案しました。
「いいね!対抗戦だから気合い入れて練習しないとな。でも僕らはこの間のネタ見せ用に作ったやつで選ばれなかったからまだ披露してないやつだ。新しく作らなくていいから楽でいいな。それで28日の歌ネタ何やる?」
最初君は頷いて答えました。
「そうだなぁ・・・でも歌っていったらマジ歌選手権みたいにするとか?」
私は考えながら答えました。
「なるほど。でも1人で歌って1人で牛乳吹いてもねえ。じゃあ、子供番組ってのはどう?」
「あーなるほど。おかあさんといっしょとかいないいないばぁみたいなやつね。」
最初君の子供番組の提案は中々いいですね。私も思わず感心しちゃいました。
「折角英会話習ってるんだったら英語で遊ぼう!的なのでもいいかもね。」
私は更にこんな事を提案しました。
「でもねえ~2人で歌のおねえさんとおにいさんやるかどちらかが子供役やるかにもよるよねえ。」
この日は話がやけに進むな。
「そうか。でも子供はいる仮定でいいんじゃない?2人で歌のおねえさんとおにいさんやろうよ。」
という事になり2人でおねえさんとおにいさんをやることにして子供はいる仮定となりました。だいぶ決まってきましたね。
こうして話が終わり私は最初君のアパートを出ました。
「千花夏ちゃん、気をつけて帰ってね~。」
最初君が玄関まで送ってくれました。なんて優しい相方なのだろうとしみじみ感じてしまいました。
「うん、ありがとう。お邪魔しました。」
バタン!
外に出ると少し寒かったです。もう防寒する季節なんだなぁと思いました。それでは明日の養成所にて会いましょう。