第5章 真っ赤なお笑いの秋に!
次の日、私は布団をはねのけて目覚まし時計を見ました。
「うわぁ、こんな時間だ。」
急いで身支度をして、・・・急いで朝食を食べてる暇もなくパンを口にくわえ家の鍵を閉めて養成所へ猛ダッシュ!!
「あ~信号に引っかかっちゃった。今のうちにパンを食べよう。」
私はいそいそとパンを食べると信号を見ました。青ですがパンはまだ半分も食べられていません。
「くそ~寝坊するなんて私としたことが。」
そこから猛ダッシュで何とか養成所に間に合いました。
「間に合ってよかったね。」
ななみさんと最初君はすでに養成所に来ていました。
「あ、何も飲んでないから喉乾くな・・・。」
水道水でも飲んどけばよかったのか、いや東京の水はまずいと聞くが。出かけるときにパンしか食べておらず水分補給をしていない私はどうしようかと考えた。
すると最初君が鞄からペッとボトルの天然水を出して飲み始めたもんだから私は羨ましくてつい見とれていました。
「千花夏ちゃん、何!?さすがに男子が飲んだ後のは飲まないでしょ?」
最初君は飲み終わって言いました。
「うっ、うん。」
私は頷いてみたもののごくり!と唾を飲み込んでしまいました。(あー聞こえちゃったかな)
確かに最初君の言ってることもわかります。これじゃあ間接キスじゃんって。
「お昼の時に買うからいいよ。気にしないでね。」
さすがに男子が飲んだ後のは飲めないと諦めお昼の時に買うことにしました。
講義も頑張って聞いているつもりでしたが時計が気になる。でもあまり時計ばかり見ていると時間が長く感じてしまう。
「早く終われ!」
こんなこと本当は言ってはいけないのだがこの時ばかりは仕方ないよね?そしてやっとお昼の時間になると教室までは早歩き、教室を出たら猛ダッシュで自動販売機へ!
「そう言えばここ半年自動販売機で飲み物買ったことないな。」
私はそう言って何を買うか吟味していました。
「うーん、どれも高いな。」
150円とか私には無理と思っていたら120円の小さいペットボトルが目に入りそちらを買って飲みました。
ガランッ
ペットボトルが下に落ちると私は急いで中を開けて手に取りキャップのふたを開けて飲みました。勢いよく飲み過ぎたせいで飲んだ後ちょっとしか残っていませんでした。
「あら、お弁当と一緒に取るはずが・・・まあいっか。」
たまにはこんな日もありますよね。