第5章 真っ赤なお笑いの秋に!
9月2日になりました。この日も養成所からスタートです。
「おはよう・・・。」
この日はいつになく最初君が元気がなかったので”どうしたの?”と私とななみさんが聞きました。
「僕の出身県って柔道が強いじゃない?」
「ああ、そうね。」
「僕には弟がいるんだけどさ…大会で敗退しちゃって、なんて声かければいいのかなって。」
最初君は相当悩んでるみたいでした。
「っていうか最初君は柔道やってなかったんだ?」
と驚くななみさん。いや、慰めの言葉を・・・。
「まあ、失敗もいい経験だと思って次は頑張ろうって声かければいいんじゃない?」
と、私は的確にアドバイスしたつもりなんだけど大丈夫かな?
「それいいね。ありがとう。早速使わせて頂きます!」
即採用なんていいのかな?まあ最初君の悩みが消えて良かったです。
「2人に心配かけて悪かったけどさ。自分が負けた訳じゃないのに何故か自分のことのように悔しい事ってない?」
「あーなるほどね。そういうことか。」
私とななみさんはようやくここで納得することができました。
そしてこの日の講義では昨日出された宿題を当てられた生徒が発表していきました。私は当てられなかったけどね。兎に角てんわやんわして養成所は終わりました。
そしてバイトが待っていました。この日はななみさんもバイトです。そして、最初君は養成所終わりの大学へ!!それぞれみんなお疲れ様です。
バイトが終わると家に戻り冷蔵庫やトイレの中をチェック!!
「あっ、しょうゆが切れてる。買わなくっちゃ。あと生理用品やシャンプーとかも買った方がいいかな?でもなー、薬局にもしょうゆって売ってそうだけど高い・・・仕方ないな。お店をはしごしますか。」
私は急いで薬局とスーパーをはしごしてどっと疲れてしましました。
その後台所に立ち、冷や麦をゆでて頂きました。夏に買ったそうめんと冷や麦がまだ残っています。
これを消費しないと私の夏は終わらないのです。頼むから虫の声を聞かせてください。