第3章 突き進め!!苦難なお笑いの道へ~
次の日は2人で同時に起きてお弁当に昨日のカレーを詰めて朝食食べて・・・いざ養成所へ!!
「最初君、おはよう。」
私とななみさんが最初君に声をかけました。
「2人ともおはよう。あれ?一緒に来るなんて珍しいね。」
最初君が驚いて言いました。
「私、昨日千花夏さんの家に泊めてもらったのよね。それで2人で出てきたところ。」
ななみさんが嬉しそうに言いました。
「え?ななみちゃん何かあったの?」
と怪訝そうな顔をする最初君。
「違うわよ。2人だけの女子会してたのよねー。」
「ねー。ほら男子は引っ込んで。」
私はななみさんと顔をも合わせてにっこりしました。
「はいはい。」
最初君は呆れ顔でお手上げポーズをしていました。
「だから昨日大きな荷物持ってたわけね。ヒッチハイクかとおも・・・。」
ズゴッ!!
ななみさんの蹴りが最初君の股間にヒット!!
「っな訳ないでしょう。誰がヒッチハイクじゃあ?」
「そろそろ講義の時間だね。2人とも行こう。」
最初君は股間を押さえながらゆっくり歩き、私とななみさんはスタスタ歩いていきました。
今日の講義はお笑いでの決めゼリフを学びました。
例えば日本エレキテル連合さんなら”ダメよダメダメ~”とかおかずクラブさんなら”それがお前らのやり方か?”などお決まりの決めゼリフやキメ顔もお笑いでは大事になっていきます。キメ顔といえばピスタチオさんの白目漫才がまさにそうですよね。すごく勉強になりました。
お昼は3人仲良くランチタイム。朝のことは最初君も気にしてない様子で3人でわいわい食べました。いや~2日目のカレーがまた美味しいんですよ。しかもななみさんと2人で作ったからさらに美味しい。
「うちの店のマスターが言ってたけど今度バリスタ選手権があるんだって。」
ななみさんの話に私も最初君も興味津々でした。
「コーヒーの淹れ方とかその店の独自ってものがあるからな。それで千花夏ちゃんの所はどう?」
最初君がコンビニのそばをすすりながら聞いてきました。
「そういうのはないなあ~。でもマクドナルドみたいに店長のNO.1を決める大会はあるけど。」
バリスタか・・・なんかいい響きだな。私もせっかくだから極めてみようかな。私は今日の養成所終わりにバイト先で聞いてみようと思いました。