第4章 どこへいこうと…
ドサッ!!!
という強い痛みを背中に受けて意識を取り戻す。
でも視界は真っ暗なまま。
(・・こわいっ。助けて・・・)
手足を動かそうとも縄で縛られているようで
思うように動かない。
(助けて・・?・・・・なぜ?)
真っ暗な視界の中静かになって考えてみる。
どうして助かりたいの思うの?
助かってなにがあるの?
助かったって・・・世界は残酷なのに・・。
その時
バサっという音と共に
目の前が真っ白に明るくなる。
少しして目を覆っているものが外されたことに気づく。
まだ光に目がなれない。
少しずつ目を開いていくと
そこには真っ黒な洋服に身を包み優雅な笑顔で
こちらを向く男性がいた。