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ゲームはお好き?

第13章 5つ目


『じゃあ、そう言う事でよろしくね』

越「...本当に俺らでいいんスか?」

『全部聞いておいてそれね』

海「そうッス。俺らでいいんスか?」

『だから最初に言っただろう?買ったってね』

妖しく微笑んでしまった自分に呆れた様な表情をする2人

話し終えた後に3人の方を見れば

簡易結界の完成度が上がっている

後は実践だけだろう

『いい結界が出来てるみただね』

仁「疲れたがのう」

幸「全く、氷月の無茶苦茶なアドリブでね」

不「そんな子じゃなかったんだけどね」

『性格が変わったんだよ。不二君の見ていた白川氷月はもう何処にもいないさ』

不「クス、そんな事はないと思うけどね」

不二君と出会った当初は話す事さえも恥ずかしかった

だが、人間慣れと言う物があるらしく

病院での経験がそうしているような気がする

入院いしている時は、嫌になる程色々な人達を接するからだ

『じゃあ、行こうか』

5人に言えば静かに首を縦に振る

花「私は此処から離れられないから、何かあったら此処までおいで」

『わかってる』

さすが、「トイレの」花子さんだけあってトイレから離れる事が出来ないようだ

花子さんに見送られながら「手招き」を睨み、足早に美術室へ向かう

『今此処で教えた事は現実世界に戻っても出来ると思うよ。戻れたら密かに練習でもしていてね』

仁「じゃあ、お前さんの傍でやるとするかのう」

幸「安全そうだしね」

不「出張頼まれてくれないかな?」

呑気な3人と会話しているとどうしても残りの2人の事を忘れてしまう

『それよりも美術室での問題さ。こればかりは完全に武力行使になるから。私は、もうあんまり動けない』

「「!!」」

後ろの5人は歩みを止める

それに従って私も止め、振り返る

『此処に来てから体調が少しずつ悪化している。それは保健室内で居てもだよ。早く決着をつけるために君達を今から利用してしまう。本当にごめんね』

謝罪の言葉と同時に軽く頭を下げる

頭を上げて皆の顔を見れば、苦い顔をしているようだ

仁「どうして早く言わんかった」

『そう言うと君達、焦っちゃうでしょ?』

海「それは...」

『焦って足元を掬われたくなかったから。って言うのは少しだけ冗談で、出来ると思ったから。自分で自分の事を過信していたんだ』
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