第9章 貴方に溺れたい、月山さん。
「正解だったようだね?前立線、だよ。此処を擦られると気持ち良いと聞くが...」
月山さんが腰を回すように押し付けまたあの快感が僕を貫く。
「ぅ、あっ!や、つきやまさっ...それ、だっ...っああっ!!」
「本当の様だったね?」
くす、と形の良い唇を歪ませて月山さんは微笑んだ。何時もよりずっと男らしく、ずっと頼れる様な微笑みについ見とれてしまい、あぁ、僕って──本当にこの人の事が好きなんだな、と思う。とろける頭と体に鞭を打ちそっと彼の唇に自分の唇を重ねる。
「んっ...?」
「っ、はぁ...ぅ...」
荒い吐息のまま見上げ微かに微笑む。このくらいは許されるだろう。
「っ...カネキくんっ...」
「ふぁ?!やっ、まっ、て...はげしっ...ぅああっ!っはぁっ、んんっ!!」
月山さんは体を起こすと僕の腰を掴み珍しく余裕の無い顔で激しく揺すり始めた。僕は女では無いから濡れるはずの無いそこから湿った、卑猥な音がぐちゃぐちゃと鳴り響く。