第3章 貴方になら良いです...月山さん。
「っ、く...ふぁ...ぅ」
息が苦しくなって月山さんの胸を軽く押すと彼は以外とすんなり離れてくれた。僕の上に覆い被さった彼は何時もとは違う...凄く大人の表情をしていた。毎日セットされている髪は乱れ、少し長い前髪から覗く眼は輝き、唇は唾液で濡れて。はぁ、と息を吐く彼から目を逸らせない。
「...っあぅ!」
ぼーっと見つめていると急に胸の先端を摘ままれて変な声が出た。まるで自分の声じゃないみたいな...。高くて、甘えるような声。
「カネキくん、君は...感度が良いね?」
「っふ...ぁっ、んんっ!」
そのままぐりっと押し潰され、体が反れる。そんな所自分で触ったこともないのに。体の熱が疼き出すのを感じた。月山さんの指は僕の体の上で踊る様に動いた。つぅっと優しく撫でたかと思えば急に弾いたり。その度に僕の体は素直に快感を訴え、喉からは自分ではもう何ともならない声が溢れる。
「月山さ、んっ...」
体を捩りながら感じ入っていた僕のズボンの前に彼の手が触れる。そこはいつの間にか硬く張り詰めていて、下着の中でくちゅ、と淫らな音が鳴った。
「気持ち良くなってくれている様で...嬉しいよ。」
月山さんはふふっと微笑むと僕のズボンに手を掛けて足から抜き去った。