第2章 結婚
Rくん(仮名)が言っている事を完結に説明すると
交際=婚約
となる。
そして私に
付き合うかもしれないと言っていた。
それは、
婚約を申し込まれたと……
おっと。
寝ぼけたことを言うのはここまでにしておこう。
『ねえ…』
「なに?」
『おいで』
Rくん(仮名)はベッドの上で手を広げた。
私はそれに思い切り飛び込んだ。
それから私たちは笑い合いながら、
お互いを求めあった。
とても楽しくて、幸せで、そして切なかった。
言葉で表すなら、
漆黒の墨汁に透き通った水を一滴ずつ、
垂らしていくような感じだ。
元々黒い墨汁なのに、
綺麗にしようとして水をいれるが、
然程変わらない。
私達がしていることはそんな事と同じだ。
汚い物ではない。
ただ漆黒なだけだ。
そう肯定づけた。