第21章 大事なところ寝過しちゃいけないだろ (柳生編完結)
目が覚めると辺りは真っ暗。そして何故か自分の部屋に居る。
『・・・何で?』
あれ?私、廊下で爆睡してたよね?何で部屋に居んの?
それと、何で周り真っ暗なの?私が寝たのって確か、お昼だったような・・・
土「長ェ、お昼寝ご苦労さん」
うお!?ミイラ男・・・ってなんだトシかぁ・・・
『自分の顔考えて声かけてよ・・・心臓止まるかと思ったじゃん・・・』
土「せっかく、人が丁寧に部屋まで運んでやったのに、何だぁその態度は」
『ああ、トシが運んでくれたんだ。それは、どうもありがとう』
土「おお・・・」
何時間寝てたんだろ?まあ、いっか。それより・・・
『披露宴、ぶち壊せた?』
土「まあな」
『なら、一安心。ゴリラのこと姐さんとか呼びたくないもん』
土「披露宴ぶち壊し記念の祝い酒やってんだが・・・来るか?」
私はしばらく考えるそぶりを見せると、はっきりと断った。
『いかない』
土「!?・・・何でだ?」
『ん~・・・なんとなく?・・・ちょっと思い出に浸りたいような・・・そうじゃないような・・・』
正直言って、もうちょい寝たい。それだけ。
土「なら、いいな。行くぞ」
『はい?聞いてました、人の話』
土「そうじゃないなら別に浸らなくてもいいだろ?それに・・・」
『それに?』
土「お前と飲みてぇんだ」
『っ////』
あ~もう!!そんな笑顔で言わないでよ。整った顔立ちしてんだから、笑ったらそりゃもうかっこよくて・・・
思わず赤面してしまった。
済んだ満月は、私の心に重くのしかかる、でも、こんな風に忘れるくらいのバカ騒ぎもいいかもしれない・・・
そんなことを考えた月夜の晩でした。
あれ?作文?