第9章 好きだから。(ルカside)
『所詮、お前は邪魔な存在なんだよっ!!親もきっとお前なんて要らなかったに決まってる』
『お前は、捨てられたんだよ』
「....っ...」
体育館裏。
僕は遅い彼女が心配で探してたら、声が聞こえた。
そこにはギャル系女子と、泣く澪が居た。
『だいたい、醜いてめぇが山上くんや本条くんに近づくなんて有り得ねんだよ!!』
『そうやって何かを求める限り、てめぇは人を汚して生きる羽目になるんだよ』
「...そ、んな....」
彼女は泣き崩れた。
心の傷を、えぐられているように見えた。
だから僕は思わず飛び出した。