第8章 嫌がらせ

『お前、山上くんと仲良くしてるよな?』

「ま、まあ....」

そう言われればそうだ。
してる気は、ないけど。

『もう仲良くすんなよな』

『てめぇと居ると、山上くんの価値下がんだよ』

価値？
なにそれ。

人に価値なんてないよ。
みんな平等なんだよ。

「そういう言い方、ないんじゃないかな!」

馬鹿にされたような言い方。
どうせそんな見方しか出来ないんだろうけど。

やっぱり、聞き逃すなんて出来なかった。