第7章 転校生
昼休み中、山上くんはノンストップで話続け、楓がそれに乗っかってベラベラ喋るというトーク番組みたいになった。
私とルカくんはひたすら盛り上がる2人の会話に相槌打って聞いていた。
この2人、相性いいのかも。
「次は世界史だよ~、ツライね~」
「楓はあの先生、嫌いだもんね」
世界史の先生はおじいちゃんで、やたらゆっくり喋る。そのくせ何言ってるか分からない。
みんな、板書してるか寝てるかのどっちかだ。
「眠い~....」
今日はやけに晴れてる。
暑そうだ。
痣も、くっきり赤色に浮かび上がっている。