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この命、君に捧ぐ

第7章 転校生


『はーい静かにしろ~、転校生紹介すっぞ~』

担任が入って来た。
みんなはそれぞれの席へつく。
楓も前を向く。

担任の呼びかけに、転校生が2人、入って来る。

『本条ルカくん、それから山上ソラくんだ。』

ソラくんと紹介された彼は、終始笑顔で地毛らしい金髪をキラキラさせていた。
ルカくんはやっぱり終始無表情で地毛の銀髪を気にするように何度も髪を撫でていた。

『本条の席は西城のとなり。山上は羽山のとなり。仲良くしろよ~。じゃ、ホームルーム始める~』

変わらない日常も、これからの日常も。
平穏だといいな、それだけだったけれど。
こんなにも早く命のことを考えさせられるだなんて想像もしていなかった。

例えば、命が狙われてることとか。
周りに対するその事への対処とか。
守るなんて、やっぱり私には難しくて遠い言葉だ。
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