第6章 噂
書類を片づけ始めて数刻…。
「あの、隊長…」
気になる書類がいくつかある。
「どうした?」
「企画書がいくつか混ざってるんですが…。
恐らく一番隊の書類が混入したのだと思われます」
「企画書?どんなものだ?」
「一部抜粋して読ませていただきます。
隊内混浴設置要望書、隊内恋愛禁止条項要望書、男性死神協会の権力向上要望書などです」
「うわー、どうでも良いことだらけね。
特に最後のヤツ」
「など、ということは他にもあるのか?」
「はい。
私には読み上げられない内容のものが少し…」
「ちょっと、どういうものよ」
興味を示す乱菊さん。
「ふ、ふしだらですっ」
ボボボッ、と嵐の顔が赤くなる。
「ふーん、そういうことね」
「これを隊長に見せても良いのかどうか…」
「?どういうことだ?」
「お子ちゃまには早いってことですよ、隊長」
「なんだと?松本」
執務室内の空気が1度下がる。