第41章 第40セット
*及川side*
岩「くっそ腹立つ!!!」
花「さすが及川の後輩だな、、、」
矢「あの土壇場での強気もセッターの気質ってやつだな、、、」
渡「まあ確かに」
矢「分けて欲しいわ、、、」
矢巾の言葉を聞いた俺は何となく、以前ある人から聞いた話を思い出していた。
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「もう自分の力の上限を悟ったって言うのか??
技も身体も精神も、何一つ出来上がっていないのに?
自分より優れた何かを持っている人間は、
生まれた時点で自分とは違い、
それを覆す事など、どんな努力・工夫・仲間を持ってしても不可能だと嘆くのは、
すべての正しい努力を尽くしてからで遅くない。
ただ、
“自分の力はこんなものではない”と信じて
ただ只管まっすぐに道を進んで行く事は
“自分は天才とは違うから”と嘆き諦めることより
辛く苦しい道であるかも知れないけれど」
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「、、、才能開花のチャンスを掴むのは、今日かもしれない。」
矢「?」
「若しくは明日か明後日か来年か。
30歳になってからかも?
体格ばかりは何とも言えないけれど、
無いと思ってたら多分一生無いんだ。」
そう言って矢巾の隣を通り過ぎた。
矢「、、、、、やっぱ及川さん最近変わったよな、、、?」
変わった?ならそれはきっと、あいつのおかげ。