第41章 第40セット
*NO side*
ホイッスルが鳴り、及川が放った渾身の一球は
澤村が後ろに弾き飛ばされながらも上げ、東峰のバックアタックが決まった。
「「「ッシャアアアア!!!」」」
点数は23対24
及川のサーブを切っても、それでも
また青城のマッチポイント。
この一点の壁は高い。
そして烏野はここでリベロ西谷は不在。
烏養は最後の勝負に出た。
日向は西谷と交代でコートに入り、
菅原と月島がメンバーチェンジした。
後がない烏野。
緊張の中菅原がサーブを打った。
ボールはライト側、岩泉がとるか渡がとるか微妙な位置へ打たれた。
渡(INかOUTか!?俺か岩泉さんか!?)
岩泉が拾ったが、すぐにスパイクモーションに入れずエースを牽制することとなった。
金田一の後ろから回りこんでいた京谷。
一瞬金田一につられたはずの日向は、まるでボールに飛びつく如く跳び、影山にぶつかりながらもボールを弾き、青城コートへ落とした。
京「サーセン」
花渡「次次イー!」