第31章 第30セット
電車に乗り、会場まで行こうかってなったんだけど、、、
「電車、満員じゃん、、、とりあえず乗ろうか!」
そう言ってさり気なく(ココ重要!さり気なく!ね)手を繋ぎ、電車に乗る。
入口付近の壁際を確保。
後ろからギューギュー押される。
正直クッソ痛い。
でも目の前優ちゃんだし、押しつぶされるわけには行かない。
こうなったら、、、
「ごめん。少しだけ我慢して?」
そう言って、優ちゃんの後ろにある壁に手をつき、俺の腕を支えにスペースを確保する。
いわゆる壁ドンってやつ?
やべ。これハズい。けど守れてよかっt(((ドカッ
いってー結構キツイな。
、、、優ちゃんお願いだからそんなに俺の顔見ないで。ただでさえ脳内ヒャッハーな感じなのにマジでショートしちゃうから。結構イロイロ必死に守ってんだからやめてー。←
脳内でノンストップで述べていると優ちゃんにケータイの画面を見せられた。
《私はもう少し狭くても平気だよ。孝支くんもう少しこっち寄って?》
やめて。俺の中の何かが確実に壊れそうになる。
でも優ちゃんが言うならそうするしかないか、、、
「ごめんね、、、」
そしてさっきよりぐっと近くなった距離にドキドキしながら駅に着くのを待った。