第10章 第9セット
*優side*
菅原さんが入ってから本能だけで動いていた日向くんまで考えて動くようになった。
タオルとボトルを渡しながらみんなの会話を聞く。
岩「なんつーか烏野の攻撃、、、あの影山と10番の攻撃ありきで考えてたから、ああいう『普通にちゃんとした攻撃』されると調子狂うな」
松「つい10番見過ぎちゃうよな〜」
及「岩ちゃーん、足りない頭使うと頭痛くなるよ!、、、アダッ」
ー確かに、練習試合も今回も、飛雄ばかり注視してきた。
飛雄以外にあんな篤実なセッターがいたなんてね、、、
2セット目、菅原さんはそのまま入ってくるはず。
ピーーーーッ
第2セット 開始
烏野は少しローテ回してきた、、、なんでだろ?
開始から早速点を決めてくる烏野。
一がスパイクを決めて徹のサーブのターン。
烏野のレシーブのフォーメーションは澤村さんと西谷くんの二人体制。
間を狙われて躊躇うより、レシーブが秀でた二人に拾わせようってことか。
攻撃の枚数も増えるしね。
だからローテ回したのか。
ドッと徹がサーブを打った先には澤村さんがいて、綺麗にセッターに返る。
菅原さんがトスを上げた先は、徹のサーブを自分で切ってから調子を上げてるーー田中くん。
英のブロックを弾き、青城にボールが落ちる。
及「、、、さっすが主将君」