第5章 俺の気持ちは
「まさか、こんな近くに萌えがあるとは思わなくて思わず興奮しちゃったよ……
でさ、あの話何処から何処までほんとなの?」
「えーっと…その前にこの話をする前に聞きたいんだけど、国の擬人化した人って知ってる?」
「国の擬人化?物とか国とか擬人化を自分の頭の中で妄想するのは日常繁盛だけど…知ってるってどーいう事?
実際にいるって事?いやいや、漫画じゃないんだから」
(一応この世界に国の擬人化がいるのか聞いてみたけど…こんな1人でノリツッコミしてるなら……知らないか。
というか物と国の………)
「……擬人化の妄想してるんだ、どんなのか聞いてみた…いや、それは後でで
…で、最初の出会いさ、道に迷ってたって言ったけど本当は違うんだ。…何と言うか国が擬人化した2人が何でかこっちの世界に飛んできちゃってさ、それで持ち物は携帯だけで、寝る所もお金もないらしいから…今俺のうちにいるんだ」
品川は目をまん丸にしてかたまっていたけれど、一つボソッと呟いた。
「………二次元かよ、何それすごい」
「ね、こんな事もあるんだねー、人生何が起きるか分かんないよ」
「まぁ、信じるか信じないかは置いといて、本田とイケメン擬人化の出会いは分かった。
じゃあ……率直に聞くよ。2人にアプローチされてるのは明白なんだけど、本田は2人の事どう思ってるの?恋愛感情はあるの?それとも友達?」
(どう思ってるの……か)
それを聞いて俺は少し考えてみる。
…正直俺もよく分からない。胸がキュンとしたり一緒にいるととっても楽しくていつまでもいて欲しい、と思ってしまったり、キスが嫌じゃないとか、色々思う所はあるけれど………。
「……俺も良く、分からないんだ
2人と一緒にいるととっても楽しいよ、でもね…俺、2人が帰っちゃう時の事考えるとあんまり深入りし過ぎない方が良いかなって思うんだ。
だって、2人に対する気持ちが強い分別れが辛くなっちゃうから…」
「……ねぇ、それさ思いを必死に伝えてくれてる2人が可哀想だよ。
元の世界にいつか帰んなくちゃ行けないのは仕方ないんだからさ、いっぱいいっぱい溢れちゃうくらい思い出を作って悔いのないものにした方が良いって私は思うな。
……今思ってる思いを今日帰ったら2人に言って話し合うんだよ。」
「うん、ありがとう。帰ったら2人と話してみるね」