第2章 第二章…狐の婿発表
それから時が経つものは早いもので12月10日になってしまった……。
「もうっ、なんで嫁入りなんか…。って言っても意味無いんだよね―」
ハァと溜息をつく私に、化粧が施され女中さんとしては別嬪になったと。
月の着物を着て、髪も高く結い。
そして、村長に嫁入りの挨拶をしてから、雨を降らせる
狐なんかに、生まれてきて良かったのかなぁ。
人間に生まれれば、そうじくんとも夫婦になれたのかなぁ。
『神楽様、準備が整いました。行きましょう。』
私は呼ばれ、白い傘に入った
隣には東の狐さん
この儀式が終わればとうとう一ヶ月後はお嫁になっちゃうんだなぁ