第3章 好きなんだろうけど
ごっつん
大きな音と痛みに私は跳ね起きた。
「おっ、浅野ちゃんやっと起きた。だいじょぶか~?」
「え、え?」
うーん、どう考えても、今は昼だね。あれれ?
さっきのはもしかして、夢?
「えーっと……浅野ちゃん、無視しないでくれるかな」
「わわ、ごめんなさい紗有ちゃんっ!」
「うーん、まあ、許す、けど。浅野ちゃんの可愛さに免じて」
「な、な、なにそそれっ!?」
びびる……。可愛いとか簡単に言わないでほしいよ。
別に私にGLの趣味はないけどさ。でもね、やっぱりそういうこと軽々しく言わないでよ~!
私そういうこと言われるの苦手なんだかんね!
まあ……
嬉しいけど、さ。