• テキストサイズ

心【NARUTO】

第4章 九尾襲来の日。それから。


その日。
両親の様子が朝からおかしかった。
どこかそわそわとしていて、落ち着きなくがなかった。

なにかあるのかなー、と思いはしたが、いつも通りわたしを家において仕事に出かけていったので、わたしには関係のないことなのだろう。

笑顔で「いってらっしゃい」と両親を見送ったあと、今更ながらに思った。


この状況おかしくないか、と。


だって、わたし、外見は2歳の子供だよ?それなのに一人で留守番させるって、前の世界じゃありえない。

忍者だからいいとか?
でも、まだ忍者の訓練とか受けてないよ?


はっ、ま、まさか・・!ぶっつけ本番・・実践あるのみ、みたいな投げやりな教育方針なのか!あの両親!見損なったよ!







そんな茶番はさておき。

ほんとに、どうして一人でおいてくんだろう。
考えても答えは出てこないけれども。


ああ、それに関係あるかは知らないけど、もう一つ不思議なことがある。

わたしが一人で家を出ようとすると出られない、ってことだ。

少し前、一人で留守番をしているのに飽きたわたしは、外で遊ぼうと思い、門に近づいたんだ。
そしたら、敷地を出る直前で、何かにぶつかって出られなかった。

何度やっても結果は変わらず、見えない何かにぶつかるだけだった。


はー。不思議、ほんと不思議。


両親に聞いてみようとも思ったけれど、外に出ようと思ったのがバレると、ちょっと怖い。
母は怒ると怖いのだ。
元不良のわたしがびびるくらいには。

ま、死が身近にある生活を送ってるからおかしくはないんだろうけど。


意外なことに父が怖くない。
部下の前ではすごく威厳がありそうだったのに。
世の中って不思議だよね。

て、わたしは何でこんなことを考えているんだろう。
/ 204ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp