第8章 言えない秘密
帰りの車の中。
涼「ごめんな?ご飯、連れて行けなくて。」
愛「全然!涼介や皆と一緒だと何でも楽しいよ。」
涼介は私の頭を撫でた。
涼「最近さ、マスコミが動いてるみたいで…下手に出歩くなって社長に言われたんだ。」
愛「え?そうなの?」
涼「うん。だからしばらくは外では会えないかも…。」
愛「そうなんだ…。仕方ないよね。私は大丈夫だから。」
そうだよね…。
私たちの関係は世間に知られると報道されちゃうんだ。
いよいよ危険なのかな?
涼「今さらだけど、俺との事は内緒ね?」
愛「うん。わかってる。」
その夜、なかなか寝つけなかった。