第6章 地方公演
会場へ到着後、楽屋に荷物を置いたメンバーは早速コンサートのリハーサルへ。
私は特別に見学の許可をもらったので、客席の端の方に座ってリハーサルの様子を見ていた。
目で追うのは、やっぱり涼介くん。
…じゃなくて"涼介"。
光「愛湖~山田ばっかり見ないの!」
マイクを通して光くんがそう言った。
愛「は、はい!」
思わず叫んだ。
雄「彼女なんだから当たり前だろー。」
光「そうでしたw」
すると涼介がステージから降りて、私の元へやって来た。
涼「大丈夫?疲れてない?朝から…その…ごめんな?」
耳元で気遣いの言葉をかけてくれる涼介。
愛「大丈夫だよ!私、幸せなんだから。リハーサル、ちゃんと見てるからね。」
涼「ん。疲れたら楽屋戻ってていいから。」
そう言って私の頭を撫でたら涼介はステージへ戻って行った。
薮「ラブラブ禁止でーす!」
裕「ここ職場でーす!」
愛「ごめんなさいっ…。」
ケラケラと笑うメンバーたち。
面白がってる…。