第2章 新しい始まり
ある一人の少女は、帝光中学の正門近くにある、満開の桜を見上げていた。
今日から、始まる新しい環境に、期待と緊張で胸を躍らせて。
ー少女は、まだ知らない。
運命の出会いがあることにー
チャイムがなり、担任の先生が教室に入ってくる。
今朝の、ホームルームが始まる。
「今日は、新しいクラスの仲間を紹介しよう。姫野さん、入ってきていいぞ。」
転校生が、教室に入ってくると。
「「あの子、すっげー美少女だな。」」
「「うわぁ。可愛いなぁ。お人形さんみた~い。」」
という声で、騒がしくなる。
「ゴホン。静かにしなさーい。姫野さん、簡単に自己紹介をしてくれますか。」
『初めまして。
私は、姫野優希と言います。
数日前まで、イギリスに住んでいました。
皆さんより、少し入学が遅くなりましたが、
お友達になってくれると嬉しいです。
宜しくお願いします。』
自己紹介が終わると、彼女が照れくさそうな可愛い笑顔をみせた。
「あ、え~っと。姫野さんの席は、一番後ろの空いてる席だな。赤司くんの隣だ。ちなみに、このクラスの委員長だ。わからない事があれば、彼に聞けばいいよ。」
『はい、ありがとうごさいます。』
「というわけで、赤司くん。色々と頼む。」
赤司「はい。わかりました。」