第2章 夢で見た空
「どうした!?」
「ゆずき!?」
リヴァイとクリスタが部屋の扉を開け
ベッドの横でうずくまる私に
かけよる2人
ドンドンドン!!
男の子は窓を叩き続ける
「リヴァイ団長!!
なんでが…!?」
リヴァイは男の子の姿を確認すると
チッと舌打ちをしながら
窓を勢いよく開け放つ
「うるせーぞエレン
…あと、こんなことで立体機動装置を
使うんじゃねぇ。ガスの無駄だ」
エレン、と呼ばれた男の子は
依然騒ぎながらリヴァイにつめよった
「団長!…なんでが…!
生きてたんですか!!?」
「てめーの目は節穴か?
…あれのどこがに見える
それより目立つと面倒だから
もうここから入れ」
エレンは窓から部屋の中に入ると
ゆっくりと私に近づいてきた
私もクリスタに背中をなでられ
落ち着きを取り戻すと
エレンと呼ばれたその男の子を
少し睨みながら言った
「…私はじゃない!」
エレンはビクッと体を反応させながらも
まじまじと私の顔を覗き込む
「エレン…違うのこの子は
じゃないよ。
…私も最初は…間違えちゃったけど…」
エレンは自分の頭をガシガシとかきながら
「…ごめん。驚かせちゃったな…」
と謝った
そしてリヴァイの方を見て
バツの悪そうな顔をした
「すいません俺…てっきり…」
「…死んだ奴は二度と戻ってはこない
お前だってよくわかってるだろう?」
「はい…けど、すごい似てます…よね
に…ハハ…」
エレンは場を和ませようとしたのか
乾いた笑いをしながら
私をふたたび見つめた