第1章 プロローグ
ジリリリリリリ…!
鳴り響く目覚まし時計の音
「…もう朝かぁ」
気だるい体を起こしカーテンを開けると
眩しいほどの光が差し込んだ
起きたての重い体は太陽の光を浴びると
不思議なことに軽くなる
「いい天気だなぁ」
太陽の光を浴びて輝いてみえる金色の髪を少し整えると
着替えて朝食の準備を始めた
パンをトースターに入れ
その間に目玉焼きとベーコンを焼く
昨晩作っておいたサラダを冷蔵庫から取り出し
甘いコーヒーを入れたら出来上がり
これがいつもの朝食のメニュー
TVをつけて朝のニュースをぼんやり見ながら
パンを頬張る
《〜さんを殺害した罪で逮捕されました》
《〜の犯人はいまだ逃走中のようです》
そんなニュースを他人事のような顔で見ながらコーヒーを飲む
そんな暮らしに慣れてしまっている
《さて次のニュースは今話題の〜……》
少女は朝食を食べ終えると後片付けをし
学校へ行く準備を始めた