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High Q!!!(ハイキュー短編小説)

第22章 彼女の態度を照れ隠しと言う概念で括った結果。(黒尾鉄朗)


お互いに部活終わりで俺の部屋で二人きり。
付き合って2ヶ月、もう少し甘い空気でも良い筈だろ?
でも幼馴染みから彼氏彼女と言うポジションになった
事に浮かれてるのは俺だけ。

「ー?」

「………」

「おーい、ちゃん?」

「………」

「ー!!!」

「うるさい」

「っふぶ!!」


ベッドに寝そべってこちらを見ようともしない彼女に話し掛けても返事はなくて、代わりに飛んできたのは枕。
ぶつかった鼻を擦る。

これじゃ研磨といる時と何ら変わりねぇじゃん。


「なぁ、…こっち見て?」

「やだ」

これだけハッキリと断られると流石の黒尾さんも不安になるよ?


「…じゃあ質問変える、俺の事好き?」

「……………っ」

「……はぁ…」


即答の次は沈黙か。
俺は此処にいる意味あんのか?

「俺…ちょっとコンビニ行ってくるわ」


のこの態度は昔から変わらないけど付き合いだしてからは俺は気にしてばかりいる。
もっとでっかく包んでやれればいいのに。

自分と言う男の小ささを思い知る。


立ち上がってドアに手を掛けたところで背後から小さな声が聞こえた。


「…ダメ」

「え?」


気のせいかと振り返るとはさっき俺に投げ付けた枕を抱えて座り顔を伏せていた。


「今、ダメって言ったのか…?」

「………」

返事の代わりに頭が上下に一回動いた。


「…えーと、ちゃん?」

俺はベッドにいるの正面に座り質問を一つずつ投げ掛けた。

「…俺にさ、行くなって言ってんの?」

「……」

「俺と一緒に居たくないわけじゃねぇの?」

「……」

コクリコクリと小さく頭が動く。




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