第1章 本編
熱い。
身体が、心が。
焼けるように熱くて、触れられたところが疼いて。反応したくないのに、声が出てしまう。
「ん…」
首筋にまたひとつ、紅い痕が増える。明日はきっと絆創膏だらけになる。
こんなこと思ってるけど。
別に嫌じゃない。
むしろもっとして、と思ってる自分がいる。
そんなの認めたくないし、恥ずかしいし。こんなこと言いたくないし聞かれたくないし。
でも藍は、
全部分かってる。
だからこんなにも優しく、意地悪く、わたしを嬲ってるんだ。気持ちよくて、素直になりたくなくて、声を我慢してるわたしにわざと。
そういう意地悪なことして、愉しんでるんだ。
だけど。
ちゃんとわたしが痛くならないように、加減してる。辛くないように、加減してるんだ。
だからこそ、ずるい。ずるいけど、好きだから、もっとずるい。
「…琉陽」
甘ったるい声で上から囁かれ、身体の奥がきゅんと締まる。それに反応するかのように藍がにっと口角を上げた。
「今、ボクの声で感じた?」
「っ…か、んじてな、ぃっ…!」
ずちゅ、といやらしい粘膜音がして、また打ち付けられて。反論の隙を与えないかのように藍は緩急をつけて腰を波立たせる。
「うそつき…だって琉陽の中、凄い…熱い、よ?」
「んんぅっ…!」
藍のモノの先端が最奥に当たって、また甘い疼きと快感が増える。
凄く恥ずかしくて、いやなはずなのに。
わたしの身体はどんどん、藍を受け入れてしまう。これも惚れた弱み、というものなんだろう。
髪を下ろした藍の切なげな顔を見ると、ぎゅうっと胸が締め付けられる。
かっこいい。
ずるすぎる。
「っ…あんま、締めない、で…っ」
「ぅあっ、や、だっ…ぁ!」