第11章 闇の世界と光の世界
仁王側
氷月が此処に弾かれた時
俺達は目を見開いた
俺が言っても氷月は聞かずに前へ行く
それを止めに行きたいが
結界が阻む
凍「氷月様の意思を無駄にしないでください」
跡「お前はなんだ?」
電「我らは三神様の元に付き従う者」
火「今はこの様な姿だが、本来は人の身にもなれよう」
いつの時代じゃ
などと思っておると円柱の形の何かが見えた
中では拘束術の紐に抗う香波の姿
手前では氷月が術を発動しておる
凍「みなさん、走る準備をしてください」
電「ここからは、振り返る事も足を止める事も許されません」
火「さあ、準備を」
切「準備っと言っても」
越「いつでも走れるけど」
鳳「ええ」
これから何が始まるんじゃ
白川側
香「出せー!出せー!!出せー!!!」
香波は結界内で暴れている
拘束してある割にはかなりの力だ
赤「蒼炎柱!」
結界の中で炎方の炎柱が
黄「双雷柱!」
天井と床から雷が貫く
赤「氷月!」
黄「氷月!」
『行きましょう!」
僕らは香波を囲う用に三角形に並ぶ
黄・赤「「『我ら、この地に住まう悪しき者を封じるためにはせはんじた。今此処で、邪悪なる者の全てを浄化し、この地を清める!』」」
パチィン!!!
僕らは3人で同時に両手を合わせた
これは僕らが使う最大の封印術でもあり退魔術でもある
この中に閉じ込めて無事に出てきた怪異はいない
それが例え、死神でもだ
香「ぎゃーーー!!!嫌だーー!!!!夢を!!!!!終わらせないで!!!!!!嫌ーーーーーーーーー!!!!!」
強制的にこの世から切り離す
抵抗もかなりあったが大したことはない
眩い光と共に香波の姿は跡形もなく消えて行く
これが除霊
相手に有無言わさず、強制的にこの世から切り離す
黄「ふー、終わった」
赤「だが」
『次が待っている』
彼らに振りむいた瞬間
建物が大きく揺れ始めた
香波の存在が消えたため空間が崩壊していく
丸「なんだよぃ!」
忍「どうなっとるんや!」
手「皆、落ち着け!」
手塚君の一声で静かになったものの
揺れは止まらない
天井が崩れだす
『氷柱!』
氷柱が生成され落ちてきた天井の一部を破壊する