イケメン王宮◆BL・悪魔のお仕置きと狂った果実【R18】
第6章 悪魔のお仕置き~アラン編~
『アラン殿…』
低く囁いたかと思うと
ジルの美しく長い指先が
アランの頬を
つー…っと撫でる。
ぞくっ。
(くすぐったい///)
アランの背中に戦慄が走る。
しかし
顔には出さなかった。
癪だから。
「おまえ、
俺に何する気だよ」
『…分かっておいででしょう?』
(やっぱりユーリの言った通りか。
俺…こいつに犯されるのか…
せっかくユーリが忠告してくれてたのに
俺ってバカ…)
『貴方は本当に
強く美しい…
心も…
そして
身体も…』
ジルは
アランの頬から首筋に
長い指を這わせ
白いシャツの襟元を
きゅっ
と摘んで。
ブチブチブチブチブチッ!!
シャツの合わせを引き裂いた。
カラン…カラン…
ボタンが床に転がる。
「………なにすんだ」
(えーーー!!
このシャツそういう使い方!?)
アランは動揺を隠し
冷静な顔つきを押し通す。