第26章 狂った果実～ユーリorゼノ編～

「貴様、ゼノ様に何をしたのだ！」




「何って……」




（俺は何も。

ってかむしろ、何かしたのってゼノ様だし）




「ゼノ様、どうかしたの？」




「………っ///」




「なに赤くなってるの？

キモいんだけど」




「……っ、とにかく、

お前は早く任務に…ウィスタリアに戻れ。

そして、二度と帰って来るな」




「はあ？意味分かんないんだけど」




「っーーーーーーー！

しらばっくれるのも大概にしろ！

貴様のような奴は、

ゼノ様の傍にはいらん！

貴様は側近より、

ウィスタイアで、のうのうと執事をやっている方がお似合いだ！」




（ってかアル、すごい権幕。

ゼノ様に一体何が…………

まさか、昨日のエッチ中に、

俺、何かしちゃった？

ゼノ様と直接話さなきゃ）




ユーリは

ゼノの部屋に向かおうとする。




と、アルバートが

ユーリの前に立ちはだかった。