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イケメン王宮◆BL・悪魔のお仕置きと狂った果実【R18】

第26章 狂った果実~ユーリorゼノ編~


そんなユーリを見ながら……



ゼノの心は……










どんどん、

冷たくなっていっていた。









(こんなにも、か……)









慣れ親しんだ

ユーリの後ろの小さな窄まり。




あんなにしっくりと、

自分の形にそぐっていたのに。




今はもう、

別の男によって変えられていた。





(愛しい俺の窄まりが……

まさか、ここまで形まで変えられるとはな。




そうか。




お前はもう、

俺のものではないのだな。




いや。




もともと、お前は俺のものではなかった。




お前はいつも自由を求め

自由を愛していた。

お前に自覚があるかは知らないが。




俺は、

お前がいつか

俺から解き放たれる日が来ることを知っていた。




この日の為に、俺は、

いつでもお前を手放せる準備を

してきたつもりだ。)





瞳を潤ませながら、

はあはあと、

壁にもたれかかるユーリを後ろから抱きしめ

ゼノは耳元で囁いた。









『お前の心には

もう

別の誰かがいるのだろう?』







「……ぇ………?

なに、ゼ…ノ……さ………ま…」







ゼノの言葉をぼんやりと聞きながら

ユーリはくったりとなり、

そのまま、意識を手放した。





『………………』





ゼノは、ユーリを横抱きに抱くと

髪に、そっとキスを落として

バスルームを後にした。



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