第24章 狂った果実～シドvsルイ編②～

『あ？』




「……もどかしくて……」




『は？』




「なんか…ムズムズする…」




（ルイ、まさか…？）




ルイが

俺のシャツの首元に

きゅっ……っと縋りついて

瞳を潤ませて見上げてきた。

熱っぽさを隠さない

無垢でまっすぐな視線。





え………マジかっ。

これって、そういうこと……だよな？

えっ？ええっ？

チャンス再来？

どうする俺？

ルイの『ハジメテ』を……！？

いや、だが、ルイにそんな…




葛藤していると

ルイのぷるんと可愛い唇が

信じられない言葉を零した。




「……なんか、ムズムズして……

なにこれ、どうしよう…

我慢出来ない……

……助けて…………シド…」




どっきゅーーーーーーーーーーん！！




うわああああああああああ！！！！！

ルイが、発情してるーーーーーーー！！！




ルイのストレートな誘惑に

俺の我慢は

あっけなく消し飛んだ。




『ルイ……力抜け』




俺はそう言って

再び、

ルイのソレを

優しく包んでしまった。