イケメン王宮◆BL・悪魔のお仕置きと狂った果実【R18】
第4章 狂った果実~ジルorアラン編~
「………で?
何の用だよ?」
『用は…………いえ、今日は結構です。
また後日、改めて伺います。
手を……放して頂いてもよろしいですか?』
「は?………おまえな…
夜中に忍び込んで
首に手をかけようとして…
はいそうですか、って帰すと思ってんのか?」
『ああ…確かにそうですね。
では、どうすれば…?』
ジルは押さえつけられたまま身体を捩って
アランを見上げた。
妖艶な眼差し…
ジルにそのつもりが、あるのかないのか
大人の色香が漂う…
ざわっ…
アランの胸の奥が音を立てる。
(こいつ…こんな眼でユーリを…
なんか……許せねえ…)
恋人だったわけではない。
嫉妬する権利もない。
でも…。
(ムカつく。
完全におまえのせいだろっ
ユーリが居なくなったの)