イケメン王宮◆BL・悪魔のお仕置きと狂った果実【R18】
第4章 狂った果実~ジルorアラン編~
真夜中
ひっそりと静まり返ったウィスタリア城。
アランの部屋の扉が
音もなく開く。
(良く眠っているようですね…)
アランが眠っているのを確認すると
洗礼された動きで
足音もなくベッドに近づいた。
ベッドには
軽装のままのアランが横たわって
心地良さそうに寝息を立てている。
寝苦しかったのだろうか。
襟元が普段より大きく開いていて
そこから覗く逞しい鎖骨が
妙に艶めかしい。
思わずゴクリと喉を鳴らす。
(これは困りましたね。
思ったより美味しそうだ……
ふ…
許しませんよ、アラン殿…
絶対に)
ちゃんと眠っているか
もう一度確認したあと
手袋をしたままの手が
アランの頸動脈に触れた…。