イケメン王宮◆BL・悪魔のお仕置きと狂った果実【R18】
第15章 悪魔のお仕置き~ユーリ編②~
『次は…
ここを計りましょうか』
ジルは優美な笑顔を崩さないまま
ユーリの前に回り込み……
「えっ///
そ、そんなところまで計るんですか?///」
ユーリの中心のモノに
そっと触れた。
『王宮執事の仕事着ですよ?
当然です』
(嘘に決まってますけど)
「っ……そ、そうなんですか…
すみません、
俺、何も知らなくて…」
しゅん…と俯いて、
申し訳なさそうに瞳を揺らめかせるユーリ。
(なんと、いたいけな…!)
ジルはユーリの頬を
大きな手でそっと包んで。
『大丈夫。
私が教えてあげますよ。
ウィスタリタ王宮の、全てを…』
ユーリは
一瞬、驚いたように目を丸くする。
が
すぐに、ほう…と微笑む。
「ジル様みたいに素敵な方が
直々に教えて下さるなんて…
俺、すごく嬉しいです!」
そして琥珀の大きな瞳で
きゅるるんきゅるるんと
上目遣いにジルを見上げて。
「教えて下さいジル様。
俺に、
ウィスタリタ王宮の
全てを…」
きゅるるんきゅるるん♪
ずっきゅーーーーーん!
(なんですか、
この愛くるしい生き物は!?
やばい食べたい今すぐに!!
………………いえ、駄目です。
今は我慢…
最高に美味しい状態で頂くために…
今は我慢……我慢です…)