第3章 狂った果実～ユーリ×アラン編～

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「は？」




その言葉に

アランは思わず目を見開いた。




「なに言ってんの、おまえ」




『だから、今日は、

俺に抱かせて下さいって』




廊下で呼び止めたユーリが

屈託のない笑顔で

アランの顔を覗き込む。




アランは怪訝に眉を寄せて。




「おまえな…

そんなの俺がいいって言うわけねえだろ」




『分かってますよ。

アラン様が、攻め専門だってことくらい。

それを分かった上でお願いしてるんです』




「意味分かんねえ。絶対やだ」




『まあ、そう言うとは思ってたんですけどね。

でも

後悔しますよ？』




「は？なんで？」




『ジル様に…

俺たちの関係がバレました

見られてたみたいなんですよね、一昨日…』




アランの眉が一瞬ぴくりとする。

が、すぐに平静を取り戻して。




「…だからなに？いいんじゃねえの、別に…

見せつけてやれば」




『アラン様のそういう、男らしいトコ

好きですよ。



でも



実は俺、

ジル様のお気に入りなんですよね』




「はぁ！？！？」